生き方のヒント おすすめ5選【その2 あっという間に人は死ぬから「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方】

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【結論】

佐藤 舞著「あっという間に人は死ぬから」は、データアナリストとしての著者の鋭い観察力と、人生哲学的な深い思索が融合した、独特の視点を持つ自己啓発書であり人生観を揺さぶられる一冊です。

「死」「孤独」「責任」という3つの避けられない人生の真理と向き合うことの重要性を、統計学的な思考用いながら説明しています。

人生の本質的な意味を、データと哲学の具体的なから再認識させ、読者にある行動を変える強いメッセージを発信しています。

著者紹介:佐藤 舞(サトマイ)

著者はデルクリエイト代表のデータアナリストです。

  • 数学アレルギーを克服し、統計学の魅力に目覚める。国立福島大学経済経営類在学中に統計学と出会い、数学アレルギーを克服する。この経験が、困難に乗り越えてもそれを乗り越える力を身につける付けることの重要性を説く本書の基盤となっている。
  • 若くして起業家として成功: 26歳で独立し、データ分析・統計事業を開始します。若くして成功を経験が、本書で語られる「責任」の重要性を貫いています。
  • データを通じた組織改革:データの活用で自主的にコストを削減し、組織力を上げることを得意としています。この経験が、本書の「効率的な人生の過ごし方」という視点に反映されています。
  • 教育者としての側面: 総務省からのセミナー依頼や、YouTubeチャンネル「謎解き統計学 | 「サトマイ」の運営(登録番号約39.1万人)、さらに2024年2月からは桜花学園大学の客員教授に就任しています。これらの経験が、本書の分かりやすい解説と実践的なアドバイスに繋がっています。

著者の多彩な選択肢は、本書に独特の冷静な分析力と、教育者としてのわかりやすい説明力が、人生の本質的な問題を扱っています。

本書の主な内容:人生の3つの理(死・孤独・責任)と向き合う

1. 死と向き合う

本書の核心は、「死」という避けられない事実と向き合います。

著者は、データアナリストとしての視点から、人生の有限性を統計的に分析し、その結果を読者に提案しています。

死を意識することで生まれる変化を、以下のように分析しています。

  1. 時間の有限性を大切に認識し、今という瞬間を大切にする
  2. 大事なこと、今日はないことを統計的に区別できるようになる
  3. リスクを正しく評価し、挑戦する勇気が生まれる

著者は、「メメント・モリ(死を想え)」という古代ローマの格言を、現代のデータ分析の慎重で再解釈しています。

例えば、「今日が人生最後の日だったら、あなたは何をしますか?」 という問いに対しての回答を統計的に分析し、自分が本当に大切にしているものを気づかせてくれます。

2. 孤独と向き合う

次は「孤独」です。 現代社会において人々が孤独を恐れるあまり、自分自身と向き合うことを避けていると指摘します。

しかし、著者は孤独を恐れるのではなく、積極的に受け入れるべきだと主張します。

その理由として以下のことを挙げています。

  1. 自己理解が深まる
  2. 応答する
  3. 他者との関係性がより深くなる

定期的に「一人の時間」を持つことの重要性を強調し、具体的な実践方法も提案しています。

例えば、毎日30分の瞑想や、週末の一人旅などです。

これらの実践は、自分自身の内面の声に耳を傾け、本当の自分と向き合うことができます。

また、SNSやスマートフォンの過度な使用が、真の孤独と向き合う機会を奪っていると警告し、意識的にデジタルデトックスを行うことの重要性も指摘しています。

データアナリストとしての経験から、現代​​社会における「つながり」の質と量を分析し、真の孤独と向き合うことの重要性を統計的に示しています。

3. 責任と向き合う

最後に「責任」です。多くの人が自分の人生に対して責任を負うことを恐れ、他人や環境のせいにしがちだと思います。

しかし、著者は全ての選択とその結果に責任を持つことが、真の自由と幸福に繋がると考えています。

  1. 人生は自分で選択しているという事実を受け入れる
  2. 失敗や挫折を成長の機会として捉える
  3. 他人の評価に左右されず、自分の価値観に基づいて生きる

責任と向き合うことの難しさを認めつつも、それが人生をより充実させたものにする唯一の道だと強調しています。

例えば、仕事や人間関係で問題が起きたとき、「「相手が悪い」「環境のせいだ」と考えるのではなく、「自分にはどのような改善の余地があるか」を考えることで、状況を変える力が生まれると説明しています。

また、著者は「100%自己責任」という考え方を提唱しています。

被害者意識から脱却し、どんな状況でも前向きに行動できるように主張しています。

著者は、自身の起業経験と、組織改革の実績をもとに、責任の重要性を説いています。

特に、データに基づいた意思決定の重要性と、その結果に対する100%の責任を取ることの関連性を強調しています。

気づきと行動

本書を読んで、私は自分の生き方を根本から見直す必要性を感じました。

特に印象に残ったのは、「人間の死亡率は100%」という著者のメッセージです。

これまで私は、「いつか」「いつか」という言葉を使って、やりたいことや重要なことを先送りしがちでした。

さらに、私自身が経験した鬱の時期を思い返して、本書の内容がより深く心に響きました。

鬱の時期、私は死と孤独、そして責任という本書で語られる3つの理から逃げていました。

鬱の経験は辛いものでしたが、今振り返ってみると、人生の本質を考える貴重な機会でもありました。

この気づきをもとに、私は以下のような行動をとることにしました。

  1. バケットリストの作成と実行: やりたいことを具体的にリストアップし、毎月最も1ヶ月実行するようにしました。例えば、今こうしてブログで情報発信していることなど、人生観が大きく変わりました。鬱の経験から、人生の有限性をより強く意識するようになり、このような挑戦が私にとって大きな意味を持つようになりました。
  2. 大切な人の時間の優先: 家族や親友との時間を意識的に増やし、深い会話を心がけるようになりました。 特に、両親との週1回の電話を習慣化し、関係があったと感じます。鬱の時期に支えてくれた人々との絆を大切にすることで、人生の豊かさを実感しています。
  3. 一人の時間の確保:毎日30分の瞑想時間を設け、自分自身と向き合う習慣をつけました。 始めは難しかったですが、続けるうちに心の整理がつきやすくなりました。自分の内面と向き合うことの重要性を学び、この習慣が心の安定に続いています。
  4. 「ノー」と言う勇気:自分の価値観に合わないことには、はっきりと断る勇気を持つようになりました。 最初は罪悪感がありましたが、結果的に自分の時間と精神的な余裕が生まれました。鬱の経験から、自分の限界を知り、それを尊重することの大切さを学びました。
  5. 感謝の習慣化: 毎晩寝る前に、その日あった良いことを3つ書き出す習慣をつけました。これにより、日々の小さな幸せに気づきやすくなりました。
  6. 健康への投資: 定期的な運動と健康的な食事を心がけ、自分の身体を大切にしました。 特に、朝活と散歩、ジョギングは、体力も気力も向上しました。鬱の経験から、心身の健康が人生の質に直結することを学びました。
  7. 専門家のサポートの活用:鬱の経験から、必要に応じて専門家のサポートを受けることの重要性を学びました。

これらの行動変化により、私の日々の生活は大きく変わりました。

死や孤独、責任という避けがたい現実と向き合うことで、逆説的に人生への不安が減り、より自由に生きられるようになりました。

鬱の経験は辛いものですが、それを乗り越えたことで、人生の価値をより深く理解できました。

本書の教えと私の経験が重なり、より強く心に響いています。

まとめ:データと哲学で紐解く、人生の本質

「あっという間に人は死ぬから」は、データアナリストである佐藤 舞氏ならではの、統計学的視点と人生が融合した独自の自己啓発書であり、人生観を揺さぶられる一冊です。

本書は、人生の本質的な問いかけに、データに基づいた冷静な分析と、著者の豊富な経験から得られた洞察を組み合わせて答えを提案しています。

本書の真の価値は、避けたい現実(死・孤独・責任)と向き合うことの重要性を、統計的な裏付けとともに示されている点にあります。

現代社会では、SNSやメディアの影響で、他人の人生と比較したり、表面的な成功や幸せを追い求めたりしがちです。

この本は、そんな現代人の迷いや不安に、データに基づいた明確な指針を与えてくれます。

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